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キューバ共和国国旗キューバ共和国国章

キューバ共和国の概要

【国/地域の諸元・統計】
正式国名(日本語) キューバ共和国
正式国名(現地語) Republica de Cuba
ISO国コード CU / CUB / 192
面積 109,886km2(106位)
人口(2013年) 11,265,629人(76位):世界銀行統計
人口密度(2013年) 102.52人/km2
宗教 キリスト教(カトリック)
公用語 なし
通じる言語 スペイン語:★★★★★、英語:★☆☆☆☆ ... 観光関係では英語が通じる
通貨 キューバ兌換ペソ(CUC)/ キューバ人民ペソ(CUP)
国家連合加盟状況
名目GDP(2011年) 68,233百万ドル, 1人当たり6,051ドル:世界銀行統計
先進国 ★★★★☆
在留邦人数 81人(2013年):外務省統計
日本人渡航者数 7,348人(2012年):JNTO統計
【付加価値税(消費税)】
名称 なし
税率 なし
軽減税率 なし
【物価水準】
コーヒー(飲料) (情報なし)
ファストフード (情報なし)
食事の予算【一人当り最安】
大雑把な金銭感覚 1兌換ペソが100円、10兌換ペソが1000円
【入出国管理】
ビザ取得の要否 実質必要(観光・商用) ※日本国籍の場合
滞在可能期間
入国カード・書類 あり(ツーリストカード):事前に自分のデータをキューバ大使館に登録し、購入します。
生体情報の収集 あり(顔写真)
特記事項 キューバ大使館で有料で取得するツーリストカードが実質的なビザです。しかし、同じカードがキューバへの機内でも入手できますが、それで入国できるかは?です。
【旅行関係】
旅行先としてのおすすめ度 ★☆☆☆☆ ... 旅の玄人向けの国です。旅先に完璧を求めないこと。最低限のスペイン語でのコミュニケーション能力が必要。
リゾート度 ★★★☆☆
長所 社会主義国の体制が長い間続いているので、現代の社会がすでに失ったものがキューバではいまだに使われていたりして(クラシックカーなど)、郷愁を覚えます。
考慮すべき短所 アメリカの経済制裁をいまだに受けているので、とにかく物資不足が深刻で、飲み物一つでも入手に苦労します(値段は国定なので高くはない)。また、いまだに通貨が兌換ペソとの2本立てで、お金の管理が複雑になりがちです。
旅行手配について パッケージツアーが便利ですが、存在するか要確認です。個人手配が確実です。
一人旅の快適さ ★★★☆☆ ... リゾートでは連れがいた方がいいですが、街の観光は一人旅で問題ありません。
世界遺産 9箇所
【治安・安全】
水道水を飲めるか ★☆☆☆☆ ... ミネラルウォーターを買って飲んだほうがよい。水が飲めるか以前に給水そのものに問題があり、ホテルでも水が出ないことがざらです。
夜間屋外を一人歩きできるか ★★★★☆ ... 女性は普通の注意が必要な程度です
【生活利便性】
日常生活必需品調達の利便性 ★☆☆☆☆ ... お店の数が少なく、物資の在庫切れが多く、品揃えの制約はもちろん、必要なものを買えないことがよくある。
お店での商品の価格表示 定価表示(国定価格)... どのお店でも値段が同じです。
クレジットカード利用可否 ★☆☆☆☆ ... ホテルでは利用できるが、その他では利用できる店舗が限られる。
チップの習慣 なし
【交通事情】
公共交通機関の利便性 ★☆☆☆☆ ... 外国人が利用できる交通機関はタクシー以外ありません。地方ではトラックの荷台が人民の交通手段です。
タクシー ハバナでは定額制、地方では交渉要
自動車を運転できるか
道路標識の言語 スペイン語 ... 道路標識はほとんど整備されていない
道路の通行方法 右側通行
【通信事情】
国際電話国番号 +53
郵便局・郵便物配達の信頼性 ★☆☆☆☆(Correos de Mexico) ... ポストカードの配達に数か月かかりました
インターネットの利用可否 ★☆☆☆☆ ... ごく一部の高級ホテルまたはネットカフェからのアクセスに限られる(衛星回線)
インターネットの通信速度 ★☆☆☆☆ ... 衛星回線なので、速度はかなり遅い。
【携帯端末通信事業者】
事業者名-1 (情報なし)
プリペイド料金プラン
iPad通信プラン
国際ローミング
コメント 国際ローミングを利用するのが唯一の手段だが、データ通信は制限されている模様。
URL

【コメント】
いまだに社会主義の制度が残っており、商品供給・販売やインフラの不備が散見されます。国の観光立国政策により、ヨーロッパやカナダの観光客が多く訪れますが、多くはリゾートを満喫しているようです。キューバ革命や音楽、文化や世界遺産が目的ならば、自由旅行が可能でかなり面白い国ですが、情報量や旅の技術にコツが必要で(英語が意外に通じますが、かなり限定的です)、上級者向けの国です。治安が良いといわれてきましたが、ここ最近国の国民サービスが低下しているようで、一般市民が観光客に金銭を恵むよう絡んでくるのがしばしばで、国民生活は相当貧しいと察します。それゆえ、軽犯罪が多いようですが、今後は凶悪犯罪も懸念されます。レンタカーを借りて車を運転することも可能ですが、地図情報がなく、土地勘がないと乗りこなすのは難しいでしょう。ホテルやレストランの質は先進国よりは劣り、食べ物のレパートリーや味は期待できないです。

【リンク】

在日キューバ大使館ページ

外務省各国・地域情勢ページ

外務省海外安全ホームページ

 


 

キューバ共和国の街たち

ハバナ(La Habana ; HAV)【首都】【世界遺産】

緯度 N23度7分0.48秒(23.1168), 経度 W82度23分18.805秒(-82.388557)

2011年4-5月旅行

コスモポリタン度:★☆☆☆☆
観光おすすめ度:★★★★☆

アメリカ合衆国と目と鼻の先にある国ながら、あまりに知られていないことから秘境と化しているキューバに、ついに上陸しました!中世から19世紀までのヨーロッパの歴史やラテンアメリカの有様が見事に残っていて、近隣諸国ではまず体験できないような光景を目にすることができます。それは、1959年のキューバ革命=社会主義化がもたらした産物で、20世紀にあまり開発されてこなかったからだと思われますが、近い将来、カストロ兄弟が亡くなって政治体制が変わると、アメリカの経済制裁が解かれて、国民の生活や国の様子が大きく様変わりする可能性があります。そんなわけで、古き良きキューバを見るならば、急いだほうが良いです。いまだ、1950年代のアメリカ車が多く走っていて、自家用車やタクシーに使われています。それが余計に特異な風景を作り出しています。世界中の多くの国にあるマクドナルドやバーガーキング、ブランドショップが一切ありません(なぜか、コカコーラやWindows PCはちゃんとあります)。
能書きが長くなってしまいましたが、ハバナはキューバの首都で、国民の約5分の1、200万人超が住む大都市です。中世の、コロンブスの新大陸発見の頃に街が作られ始め、長い時間をかけて、中世の街並みが残る地区(Habana Vieja)、19世紀に開発されたセントロ地区、そして20世紀になって開発された新市街(Vedado、Miramar地区)が徐々に開発されて、とても広い街ができています。政治の中心はVedado地区にある革命広場周辺に集約されており、(国営)企業の本社は新市街に散らばって存在しています。東西10kmはある街を歩いて移動することはできませんが、移動が不便です。国民向けの路線バスは走っているものの、情報が全くないため短期滞在者には使い物にならず、結局タクシーを使って移動することになります。タクシー代が高くて、1kmあたり1兌換ペソが目安で、空港から市街で25兌換ペソかかります。ここハバナのタクシーはほとんど国営のCuba Taxiで、運賃をぼったくられることがありません(逆に、あまり値切れませんが)。
アメリカはマイアミから約300kmしか離れていないにもかかわらず、アメリカの経済制裁のためにアメリカからのフライトがなく、メキシコか、カナダのトロント、パリなどヨーロッパ、中南米の都市から入ることになります。ホテルは旧市街からセントロ地区、新市街まで各所にありますが、観光目的ならば、旧市街近くのセントロ地区に泊まることをお勧めします。旧市街の中に宿をとってしまうと、車が入れない可能性があります。また、新市街のホテルだと、旧市街までの移動にコストと時間がかかって負担です。ハバナのホテルの中でも、ランドマークなのが、Hotel Nationalで、1泊しましたが、1930年代に建設された建物は豪華絢爛で、部屋も高級感がありました(電気がつかなかったり、水漏れしたり、メンテナンスは最悪ですが。旧市街から近くないのでご注意を)。
キューバに業務で行くことはまず考えられないので、ほとんどが観光で訪れるはずですが、観光スポットが結構散らばっているので、タクシーを時間でチャーターするのが一番いい方法かもしれません。革命広場(Plaza de la Revolucion)は写真撮影程度の場所ですがマストですし、旧市街から運河越しのモロ要塞(Castillo del Morro)も世界遺産なので行っておいたほうが良いです。あとは、旧市街をゆっくり散策して、中世のヨーロッパ気分を味わうのが最高です。Mercaderes通りとオビスポ(Obispo)通りがきれいに改装された目抜き通りで、観光客が多く歩いています。ビエハ広場(Plaza Vieja)が、いくつかある広場の中では最も開放的で、美しいです。夜は、キャバレートロピカーナ(Tropicana)でショーを楽しめるといいですが、私は時間がなくて無理でした。。。
ハバナは熱帯気候で、年中暑いです。水分補給が欠かせませんが、ミネラルウォーターを買えるお店が少なく、在庫も十分ではありませんので、買えるときに買っておくのが肝心です(国定価格なのでどこで買っても値段は同じです)。

【Webサイトへのリンク:接続スピードがかなり遅いのでご了承ください】

キューバ観光省サイト(観光案内)へのリンク [英語]

infotur(観光案内所)へのリンク [英語]

キューバ共産党機関紙サイトへのリンク [英語]

(拡大画像の容量 : 約2.55MB)

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サンティアゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba ; SCU) 【世界遺産】

緯度 N20度1分34.792秒(20.026331), 経度 W75度48分38.801秒(-75.810778)

2011年5月旅行

コスモポリタン度:★☆☆☆☆
観光おすすめ度:★★★☆☆

キューバの南東部にある人口約40万人のキューバ第2の地方都市です。大航海時代からの古い街で、キューバが国になった時、最初の首都がここサンティアゴ・デ・クーバに置かれたことがあります(その後、ハバナに遷都されました)。中世のキューバ建国の時だけではなく、現在のキューバの体制になるための革命闘争が始まった街としても有名です。それゆえ、ほかの街よりも、政治スローガンが目立って、政治色が強い街のように感じました。
現在の首都ハバナから約1000km離れているので、この街へのアクセスが問題です。国際空港はあるものの、主要国への直行フライトがなくて、国内線に頼ることになりますが、クバーナとアエロカリビアンの運行ダイヤが不規則で便数も少なく、計画的かつ余裕のある旅程でこの街に入るのをお勧めします。国内線はハバナ行きだけで、ほかの地方都市からこの街に入るには、長距離バスに乗ることになります。トリニダーから直行のViazulのバスが走っているものの、夜行ではなく日中走るダイヤで、所要12時間だったので、ホテルに着いた時には気分が悪くなりそうになりました。
サンティアゴ・デ・クーバはキューバ革命の発端になったモンカダ兵営やラム酒で有名なバカルディ発祥のスポット、そして、世界遺産に指定された郊外のモロ要塞などと、観光資源には恵まれていますが、観光地という雰囲気がなく、国民が生活する都市というカラーが強い街です。それゆえ、人々が観光ずれしておらず、地図を見ながら歩いていても、親切に道を教えてくれたりしました。この街もやはりホテルが少なく、街の中心には1軒しかホテルがありませんでしたが(ホテル・カサグランダ)、観光客が少ないのか、余裕でホテルが取れました。
交通手段が現在のキューバの地方都市そのもので、バスというものはなく、トラックの荷台に人を満載して移動に供していました。また、この街にも馬車は健在でした。観光スポットは、モロ要塞を除いては街の中心部に集中しているので十分歩いて回れます。モロ要塞はカリブ海に面した高台にあって、街から10kmはあるので、タクシーを利用する必要がありますが、この街には国営タクシーが少なく、個人タクシーに乗る機会が多くなるので、運賃の交渉、値切りは必須です。
世界遺産のモロ要塞(Castillo del Morro)は必須の観光スポットで、要塞からカリブ海の風景が絶景で、来た甲斐があるなと思いました。観光客が少なくて、もったいないと思いました。サンティアゴ湾の入口に、カリブの海賊から街を守るために建設されたことを知ると、ノスタルジックな気分になりました。
街の中心部の観光は、モロ要塞を含めて1日で十分ですが、やはりキューバ革命という政治色の強いものを印象付けられました。モンカダ兵営(Museo 26 de Julio Moncada)には小さな展示がありましたが、ここを含め、キューバのミュージアムにはどこにも「グランマ号」の模型が展示されているのが興味深かったです。1953年の7月26日、フィデル・カストロらの集団がここを攻め込んだことから長い革命闘争が始まりました。この日を記念して、現在でも7月26日は意味深い祝日になっています。街を歩いていて、政府の建物に、こんな看板が目につきました。フィデル・カストロの写真と、「フィデルと一緒に」というスローガン。そして、街角には、「Defendiendo Socialismo(社会主義を擁護しよう)」というスローガン
サンティアゴ・デ・クーバは、ラム酒「バカルディ」発祥の地で(革命で現在はプエルトリコへ逃げ込んだ)、バカルディの屋敷を改造したミュージアムやレストランに入りました。大富豪だったのか、内装が絢爛豪華でした。(レストラン:「Santiago 1900」雰囲気は最高だが、コース料理だが食事そのものは美味しくない。)

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キューバ観光省サイト(観光案内)へのリンク [英語]

Viazul(バス会社)サイトへのリンク [英語]

(拡大画像の容量 : 約2.64MB)

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トリニダー(Trinidad de Cuba ; TND) 【世界遺産】

緯度 N21度48分15.228秒(21.80423), 経度 W79度59分5.399秒(-79.984833)

2011年5月旅行

コスモポリタン度:★☆☆☆☆
観光おすすめ度:★★★★☆

キューバ中部のカリブ海から近いところにある小さな田舎町ですが、世界遺産に指定されたことから世界的に有名になり、今ではたくさんの観光客がやってきます。もともとはカリブ海沿いにあったというこの街、カリブの海賊にたびたび襲われたために、山に近い内陸に街が移されたとのこと。1950年代まで陸上の道路がこの街に通じていなかったために18,19世紀の街並みと石畳の路地がそのまま時間が止まったかのように残っていて、昔の風情が満点で街並みも美しいというわけです。街並みそのものがミュージアムだと複数のガイドブックが書いています。
田舎町なだけに交通が不便で、トリニダーには空港がなく、長距離バスだけが街へのアクセス方法です。キューバには、外国人向けのViazul(ビアスール)社と一般向けのASTRO(アストロ)社の2社のバス会社がありますが、ASTROに関しては情報がないため、確実な旅行にはViazulのバスを利用することになります。空いている路線が多いのか、バスの本数が少なく、ハバナから1日2便、サンティアゴ・デ・クーバから1日1便走っているのみです。日本人観光客はほとんどいないようですが、時期がGWだったので、トリニダーに向かうバスに4組の日本人が乗り合わせ、驚きました。
それだけに、街の中心でも人が多くなく、のんびりと街歩きを楽しむことができます。0.25兌換ペソコインのデザインに、この街並みが採用されています。観光場所はミュージアムが4か所(クローズしていることが多い)しかなく、ゆっくり回っても半日あれば観光がすんでしまいます。ミュージアムは、サトウキビのプランテーションで儲けた大地主の邸宅なのですが、階上に上がると街並みが見渡せ、大変美しいです。何より、18世紀のままの荒い石畳の路地を散策しているだけで、この街の魅力を十分に味わえます。街の中心を、馬車が平気で行き交っている様子は、本当に時間が昔のまま止まっているような錯覚を覚えました。
完全な観光地なトリニダーですが、ホテルの部屋数の供給が少ないのが障害です。ガイドブックにも載っていない民宿は多いのですが、レベルの高いホテルが街中に1軒しかなく、そこが満室気味なので、町はずれの丘の上にあるホテル(モーテル)にやむなく泊まりました。本当は、トリニダーの街は十分に歩いて回れる小さな街なのですが、このホテルとバスターミナルの間はちょっと遠く、タクシーを使う羽目になりました。夕朝食付きの珍しい宿泊プランでしたが、部屋の設備はいまいちでした。
一級の観光地であるトリニダーでも、街中には観光客より国民のほうが多く、活気がありましたが、女性がお金を無心してきました。社会主義国ながら食料の配給は廃止されてしまったようで、貧しい層は食料に困っているようでした。兌換ペソを持つ国民とそうでない国民との格差が拡大しているようで、社会主義のシステムがじわじわと崩壊してきているように感じました。

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キューバ観光省サイト(観光案内)へのリンク [英語]

Viazul(バス会社)サイトへのリンク [英語]

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