シフト制交代夜勤のある障害者専用求人案件

自身の再就職のための動機づけになるだろうと先日ハローワークに行って、求人検索を行ってきたら、結構びっくりな求人案件を見つけたので、思うところがあって本記事をアップする次第である。

最初にお断りしておくが、このカテゴリーの記事は当該求人企業の批判のためのものではない。したがって、求人票の全面を本ブログにて公開することは控えるし、当該企業を特定されないようにお話を進めたい。

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(引用元:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/userpolicy.html)

今回、初めて触れる求人案件は、とあるIT系企業(大手企業ではない)からの求人で、技術的な要素が必要な仕事である。
仕事内容や待遇は、障害者用求人にしては良いなと感じたのだが、ギョギョッとなってしまった。就業時間がとんでもないことになっていたのである。

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(引用元:ハローワーク 求人票(一部抽出))

09:00-21:30の12時間勤務と21:00-翌09:30の12時間勤務を含むシフト制の勤務体系になっている。
休日も不定期ではないものの、若干変動するものになっている。(まあ、この手の仕事はあまり忙しくないので悪くはないのだが。。。)
障害者専用求人とうたいながら、実際は健常者採用並みの条件になっている。このシフトを継続してこなせる障害者は一体この世の中にいるのだろうか。

大半の障害者用求人は、朝から夕方までの規則的な勤務時間の求人が大半なのだが、この案件はかなり過激な勤務時間なので、注目してしまったに至るわけである。
率直なところ、多数の障害者が夜勤シフトをこなすのは困難で、それゆえこの案件は本気で障害者を採用をしようとは考えていないのではないかと疑ってしまうのである。

つまりは、障害者なんかを本音では採用したくないんだよという空気が読めなくもないという話である。

精神障害者に限らず、大半の障害者にとっては、通院が必要なものと思われるが、そのためには勤務時間が一定でないといけない。また、疾患によっては生活リズムが安定していることが望まれるので、深夜勤務などはもっての外である。

専門家もそのことを主張していて、何冊かの書籍で就く仕事の向き不向きについて言及されている。夜勤のある仕事、就業時間が不規則な仕事は一般的に向かず、規則正しい勤務時間でマイペースな仕事が勧められている。特に、双極性障害では、生活リズムや対人刺激を記録し評価する療法が存在するが、それだけ生活リズムと刺激を一定にすることが症状の再発予防の観点から有効だと言われている。薬物療法と並行して行うといいというわけだ。筆者も最近は、薬物療法以外の心理療法等も有効かもしれないと感じ始めている。

というわけで、本稿で紹介した案件は、障害者が実際に就くにはあまり現実的ではないというわけだ。
できる仕事の幅が狭まるのは残念なのだが、それを受け入れて適した仕事に就くのが、長期勤続のためには、結局は近道なのかもしれないと思い出しているこの頃である。

(参考資料:双極性障害の人の気持ちを考える本 加藤忠史 講談社 2013)
(参考資料:双極性障害の疾患教育と対人関係・社会リズム療法 水島広子 精神経誌(2011)113巻9号)