ヘルプマークは無料でもらえます!

電車の中や街でよく見かけるようになった赤いヘルプマーク、以前よりもよく知られるようになってきた。
筆者も、今年になってから実際にかばんに着けて通勤するようにすることにした。

外見上、体が不自由であったり、障がいを持っていたりすることがわからない人たちにとって、援助が必要であるというメッセージを自己発信できるヘルプマーク。当初は電車・バスなどの公共交通機関での利用が想定されていたからなのか、ヘルプマークをもらえる場所が、下記の通り、東京都では都営交通の駅が中心である。
しかし、本来必要な人たちが駅まで赴けないという矛盾があるので、最近ではボランティアで必要な人たちに送付をしてくれる動きがあるようである。

筆者も実は、ヘルプマークを昔からもらって持っていたのだが、今年まで着けるのを躊躇していた。自分自身を障害者としてレッテル張りしてしまうのを恐れていたためである。それと、ヘルプマーク自体が認知されていなかったのもある(未だに一般に広く知られているとは言えないが)。

このヘルプマークは、あくまでも自発的に着けるものであって、他者が着けることを無理に勧めたり、強要することがあってはならないと思う。気持ち的に結構微妙でデリケートな部分があるからである。

ところで、以前、そのヘルプマークが販売されているという情報をTwitter上で見て、悲しく憤った気持ちになった。

ヘルプマークは、かわいいデザインなので誤解されがちだが、ファッションではない。
何らか困っていることを知らせるものである。

売り物ではないヘルプマークが転売されたり、模造品が販売されないように本ブログでも働きかけたいと思い、本稿を起こした。

ヘルプマークとは【無料です!】

ヘルプマークについては、実は以前、本ブログが無名だった頃に本ブログで紹介したことがある(今でも無名ですがw)。→ その記事は、コチラ

ヘルプマークの使い勝手
最近マスコミでも紹介されるようになった表記のヘルプマークを、本ブログでもご紹介しておきたい。 ヘルプマークは、東京都においては都営地下...

ヘルプマークは、以下の人たちが主な対象である。制定当初は、以下のような座席が必要な人達が優先席にトラブルなく座れるように作成された。

ヘルプマークについて

外見からはわかりにくい障がいのある方などが、
周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、
公共交通機関で優先席に座りやすくするよう、「ヘルプマーク」を作成しました。
この「ヘルプマーク」はストラップを使用して、かばんなどに着けることができます。

(ヘルプマーク付属の文書から一部引用)

具体的には、何らかの内部障がいがある人、難病の人、妊娠初期の人が対象と公式ホームページには記載されている。
前稿で述べたとおり、明確な記載のない視聴覚、言語の障がい、精神疾患や知的障害などのその他の疾患・障がいがある人々など、外見では分からないけど、援助や配慮が必要な人々について明確に言及されていないのは、いまだに困ったものである。何らかの意図さえ感じてしまうくらいだが、いずれにしても、それらの人々にも適用されるべきと考えている。

ヘルプマークは無料で配布されているもので、全国ではないが、いくつかの都道府県の市区町村の役場で配布されている。また、東京都内であれば、都営地下鉄の駅などでももらうことができる。

ヘルプマークは、この写真のように、かばんに着けて使うのが一般的である。

(イメージ写真: ぱくたそから引用)

自己紹介に記載してある通り、筆者は精神疾患を抱えている。普段は普通に通勤したり、お出かけしたりできるのだが、実はいつ調子を崩すかわからないものである。
それに備えて、ヘルプマークをもらっておくと安心である。ただし、制定の経緯を考えると、優先席への着座を主張しているようで、未だに躊躇することはある。

このヘルプマークの対象になる人は結構多いと思うのだが、健常者がファッションとして購入したりもらったりして着けるのは、やめてもらいたいものである。

ヘルプマークの販売は当局が認めていない

現在は東京都が販売を認めていないヘルプマークだが、知らないうちに販売されていた時期があったようである。
それから、ヘルプマークが販売対象にならないように署名運動でキャンペーンを張ったグループがあったようで、それが東京都を動かしたようである。

特に法的規制はないので犯罪にはならないが、ヘルプマークを販売するのは当事者を傷つけることである。

ヘルプマーク制作・配布にあたっては、東京都が策定している「ヘルプマーク作成・活用ガイドライン」に従う必要がある。
使用するための許諾は必要ないが、デザインを改変したり、違った素材を使用するのはNG。

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2014/10/documents/20oa1300.pdf

例えば、メルカリで販売されているような、ビーズアートで作ったようなものはアウトである。

ちなみに、筆者的にはあまり意味がないと思うが、このヘルプマークが商標登録されていて、名称やデザインを無断利用すると、権利侵害にあたる。
商標については、中にはこんな意見もあって、やはり商標登録では保護のための意味がないと言う専門家もいる。

ヘルプマーク(help mark)をご存知ですか?
ヘルプマークというものがあります。 東京都のウェブサイトによると 「義足や人工関節を使用している方、内部障害や…

ヘルプマークが知られてほしい

このようにお話をしても、肝心なことに、このヘルプマークがまだあまり知られていないのが課題だろう。
ヘルプマークを着けていても、優先席に座ると白眼視されるようで怖い。

(2018年6月10日一部リライト)

コメント

  1. E より:

    気分ハイ様
    はじめまして。**と申します。(本名で活動しております。)
    私は昨年末より四肢が自由に動かなくなり、ヘルプマークをカバンに付けています。
    この記事は「ヘルプマーク・ヘルプカード全国普及&認知コミュ」のFBページからリンクでシェアされていて拝見いたしました。

    突然コメントをさせていただいたのは理由があります。
    ヘルプマークに関して理論的に語っている個人のブログは少ないと感じていた中このページを拝見したので、前から疑問に感じていたことを教えていただけたらと思ったためです。

    疑問というのは、なぜ
    「ヘルプマークを買うのはやめましょう!」
    という主張をする方が多いのか? です。

    もちろん当事者としてヘルプマークの意味や意義、役割は理解しております。
    そして、東京都が販売を認めていないことも承知しています。
    対象者以外の人が”アクセサリー”として身につけるのにも反対します。

    にもかかわらず「ヘルプマークを買うのはやめましょう!」の呼びかけに疑問を持ったかといいますと、当事者のなかには各々の理由で無料入手できず、よくないこととは知っていても入手できるなら買ってもいいと考えている方もいると思うのです。そのような人を置き去りにして「買うのをやめましょう!」と押さえつけるのに私は同意できないなと思ったのです。

    認められていない販売行為を黙認してほしいとは考えていません。

    ただ、「やむを得ない理由でお金を出してもいいから欲しいと思っている方もいる」ということが見過ごされ、「ヘルプマークを買うのはやめましょう!」という言葉だけが独り歩きしてしまうことに危機感を感じています。

    長くなってしまい申し訳ありませんでした。
    この件に関してお考えをお聞きできれば幸いです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    …..
    まだ動き始めたばかりですが、ブログの方でヘルプマークについて別の角度から書きました。
    お時間のあるときにご感想をいただけるととても嬉しいです。
    また、Twitterは *** です。

    • 気分ハイ より:

      Eさま

      この度は、本記事へのコメントをいただきまして、ありがとうございます。
      この記事が筆者である私の想定以上に高い反響をいただいておりまして、関心が高いトピックであると驚いております。

      (コメントをくださる方のお名前などの個人情報については、本ブログでは公開しない方針なので、イニシャルでのお返事になることをご了承願います。個人情報なしでこのコメントを掲載させていただきたいと存じます。)

      ご意見をいただいた、ヘルプマークを「買うのをやめましょう」という件ですが、個人的には他意のあるものではなく、一当事者として、ヘルプマークが商品化されることを純粋に嫌に思っただけです。商品化などでお金が動いてしまうとビジネス化し、人の純粋な善意が反映されなくなってしまうと考えています。(かつて軍事・学術研究用だったインターネットが、商用開放されてからすぐにビジネスツールになって企業の金もうけの手段になってしまったのと同じ話です。)
      そのようなわけで、商品化やビジネスツール化するのは望ましくないと考えて、ヘルプマークを売買の対象にすべきでないと申し上げました。

      決して買わないようにと強制しているわけではないのですが、そのように感じられたのならば、お詫びしたいと思います。
      おっしゃる通り、ヘルプマークが入手できる箇所も東京都区部の一部の鉄道駅などと限られています。いろいろな立場や考え方がありますので、お考えをお聞かせいただき、筆者である私にとってもいい勉強になります。そのようなこともあり、本記事のタイトルには、「買うのをやめましょう」ではなく、控えめに「無料でもらえます」と申し上げたつもりです。

      おっしゃるように、移動等の理由でヘルプマークを自身で入手できない場合もあることがあると気が付きました。精神障害の特性上からは、なかなか気が付きにくい点なのです。
      コメントをいただいて、少しだけですが考えてみました。

      現在駅だけでしか配布されていないヘルプマークが、市区町村の役所や保健所などでももらえれば、もっと身近なものになるかと思いました。そんなわけで、機会を見つけて、東京都にヘルプマークの配布方法の拡大を投書できればと思います。それまでの間、可能ならば、外出できない人々のために、ボランティアで代わりにヘルプマークをお届けできればいいのかなとも考えました(ビジネス化はNG)。

      また、外見からわかりにくい障がいを持つ人ほど、ヘルプマークを着けるのに勇気が必要なのかなと感じています。私自身も、このようなことを訴えていることもあり、通勤時などの移動時にはヘルプマークをかばんに着けて歩くことにしました。自分が着けることにより、認知度を上げられればいいことと思います。

      Eさまのブログを拝見しました。私の書いた記事よりも詳細に伝えられています。障がいは違えど、訴えたいことは一緒だと思います。多くの人々に見てもらい、マークが広がればいいと考えます。

      お返事にお時間をいただきましたが、以上お返事いたします。長文、乱筆をご容赦くださいませ。

      気分ハイ@管理人

  2. E より:

    気分ハイ様

    Eです。お返事ありがとうございます。
    (申し訳ありません。深く考えずに本名を書いてしまいました。修正お手数をおかけしました。)

    ヘルプマークが”金儲け”のタネになるのは私も嫌ですね。同感です。
    「原価50円で作って困ったやつらに1000円で売ってやれば…!!」なんて考えている輩がいたらと想像すると、嫌を通り越しますよね!

    ただ、私が気なってしまうのはこの一文です。
    >商品化などでお金が動いてしまうとビジネス化し、人の純粋な善意が反映されなくなってしまうと考えています。

    お金が動く→ビジネス化する、というのは理解できます。
    しかし、
    ビジネス化する→人の純粋な善意が反映されなくなってしまう
    には賛同できません。

    もしそうであるとすると、例えば車いすを作っているメーカーの方はどのような気持ちで作っているのでしょうか?
    福祉機器をビジネスとして制作販売しているメーカーはたくさんあります。福祉サービスもしかりです。
    「助けを必要としている人」を助けることをビジネスとして行い、感謝されている例は少なくないと思います。
    中には”金儲け”のために動いている人もいるかもしれませんが、私としては多くのみなさんが使命を持って働かれていると思っています。

    (インターネットの例えは少々飛躍があるかと思いますが…。 もう少し付け加えますと、インターネットの商用利用が可能になったおかげで様々な分野で革新的な発展があり、一般の人々が多大な恩恵を受けられるようになったと思うのですがいかがでしょうか? 狭めてみますと、障がいを持った方の情報入手や社会参加にとても貢献しているのは事実です。)

    「金もうけ」は嫌な言葉ですが、企業が利益を得ることができないと事業を進めることができませんし、次の技術開発もできません。

    話を元に戻しますね。

    もちろん「ヘルプマークの販売自由化を望む!」訳ではありません。

    「ヘルプマークを買うのはやめましょう!」の代わりに、地元の自治体が未導入であれば検討を依頼するとか、入手できなくて困っている人がいればインターネットでの無料ダウンロードで入手できるヘルプカードのことを教えてあげたりします。

    必要な人がすぐにヘルプマークを手に入れることができるようになり、「あの議論は何だったんだろね」という日が早く来ることを望みます。

    私もヘルプマークをもっとたくさんの人に理解していただけるように、そして「生きづらさ」を感じている方々のお手伝いが少しでもできるように活動していきたいと思います。

    • 気分ハイ より:

      Eさま

      さらなるコメントをありがとうございます。

      私が書いたお返事の中の言い回しで語弊があったかもしれませんね。すみません。
      私の発達障がいの特性上、わかりやすく文章を書くことの裏返しとして、ズバズバものを言ってしまうのは事実です。
      その場合、強調するためにちょっと曲がった表現もあるかもしれませんし、極端な表現をしてしまう部分もあるかと思います(今回の場合は、インターネットの例えなど)。

      もちろん、読者様の心を傷つけるようなことがあっては決してならないことです。

      前半部分ですが、もちろん、福祉を含め、経済活動には利潤を生むことが必要です。また、そのようなサービスによって当事者の社会参加が可能な点になるという点には同感いたします。

      ただし、個人的には、福祉の分野では、利潤が「適正」であることを望みます。福祉の商品やサービスは一般の経済活動とは異なり、公益性がある商品・サービスということを留意する必要があります。それで、予算の中でできるだけ多くの人々にサービスが提供されてほしいと考えますが、そこでサービス提供者が適正を超えた利潤を手にできる状態=行政が必要以上の支出を要することとも言えるかと思います。(この話も若干飛躍しているかもしれませんが。。。)

      話が少しそれますが、実際、私が昨年まで利用していた就労移行支援のサービスでは有用な訓練を受けることができましたが、昨今の当該事業所の急増は、やはりそれがビジネスとして成立することを物語っているかと思います。その報酬は必要最低限のもので、職員の方も低報酬で奮闘されていますし、志あってそのような事業所を設立されているのだと思います。それでも、事業者がビジネスとしてサービスを提供するということは、当事者の立場から見ると、われわれ自身がビジネスの対象なのであり、その点若干の葛藤を覚えるのです。

      後半の、「「あの議論は何だったんだろね」という日が早く来ることを望みます」という点については、まったく賛同いたします。

      最後になりますが、私の見方もまだまだ狭く、日々勉強中ですので、ご指導ご鞭撻をいただければと存じます。
      以上、どうぞよろしくお願いいたします。

      気分ハイ@管理人