事業者別障害者割引制度:野岩鉄道(栃木県)

野岩鉄道は、栃木県日光市(旧藤原町)の鬼怒川温泉の少し北にある新藤原駅から、栃木県と福島県の県境を越えて、福島県南会津町の会津高原尾瀬口駅までを結ぶ約30㎞の第三セクターの路線である。

2017年4月から、東武特急のリバティ号がこの野岩鉄道線を経由して、福島県の会津田島駅まで東京都心から直通するようになったので、日光鬼怒川の奥に出かけるという方が多いと思う。

そのような場合、野岩鉄道線の区間については、精神障害者であっても運賃(乗車券分)の割引を受けられる。(ただし、直通する東武鉄道については、精神障害者への割引は現在のところ行われていないので、乗り越し精算で対応することになる。)
本稿では、その詳細を説明したい。

※(免責事項)以下の情報は本稿執筆時点の概要であるため、実際に利用される際には、詳細について当該事業者に各自確認をお願いします(特に介護人の付き添い要否に関して)。

割引の詳細


【対象者】

精神・身体・知的障害者

(身体・知的第1・2種、精神1級)
障害者本人および介助者1名
※ 介助者については第1種と第2種で若干条件が違うので、該当する場合は確認されたい。

(精神2・3級)
障害者本人のみ

※ 居住地による制限は特にない(手帳を保持していれば割引を受けられる)
※ 直通する東武線の障害者割引は、身体知的であっても限定的なので、留意されたい。

【対象区間・設備】

野岩鉄道線内全区間
(直通する会津鉄道線も同条件での割引があるが、東武鉄道は適用外である。)

※ 特急券は割引対象外

【運賃割引率】

50%(半額:障害・等級による区別なし)

乗車券についての詳細

【乗車券購入方法】

有人駅から利用する場合
乗車前に駅窓口で手帳を提示して割引乗車券を購入する。(往復乗車券も購入可能)

無人駅から利用する場合(東武線内から乗り越した場合を含む)
乗車した電車の車内で、車掌さんに上記の運賃を現金で支払い、きっぷを受け取る。

【重要】
東武線内から直通電車に乗車する場合、野岩線・会津線の直通乗車券は購入しないで、東武線内の乗車券だけ購入して乗車しよう。
野岩線に入ってから車内で乗り越し精算すれば割引運賃が適用されるが、東武線内では通しの割引運賃で購入できないので、その分損になってしまう。

【乗車券様式】

駅、車内とも、発券端末機が導入されているので、手書きで補充券を発行するということは基本ない。
窓口で発券される場合、端末(印刷発行機)から出力された乗車券が発行される。サイズが乗車券にしては特殊である。

(片道乗車券)
野岩線の駅では東武線直通で乗車券を購入できるが、東武線内の割引は適用されない。

(往復乗車券)

(車内で乗り越し精算した乗車券)
車掌さんが車内端末を携帯しているので、発券はスムーズである。
駅売りのきっぷと違い、上部に会社のロゴと社名の表示がある。

その他の情報

【備考】

東武線の駅では割引の情報がないので、通しでの無割引の乗車券を購入しないように注意しよう。
なお、割引は乗車券だけで、リバティ号の特急券は割引にならない。

東武線からの直通での、おトクな乗車券(フリーパスなど)を購入する場合、障害者割引が適用されないが、全体の費用が安くなる場合があるので、障害者割引を利用するかどうか検討が必要な場合があることを留意されたい。

【情報出所(公式HP)】

http://www.yagan.co.jp/uppdffiles/disability.pdf?20151124

運賃の障害者割引の提供有無は、運送約款の規定によらず、最終的には各事業者の判断となる。この割引制度は各事業者の好意と理解によって成り立っていることを理解された上で利用されたい。