事業者別障害者割引制度:秩父鉄道(埼玉県)

秩父鉄道は、埼玉県北西部の羽生市から熊谷市、長瀞町を経由して秩父市までを結ぶ71.7kmの路線である。
元々秩父地方で産出される、セメントの原料である石灰石を貨物として輸送するのが主力の鉄道だったが、最近は旅客輸送が中心で、週末には長瀞、秩父、三峰口といった観光地を網羅するSL列車「SLパレオエクスプレス」号が運行されている(冬季を除く)。

同社の障害者割引の対象が身体・知的のみではなく、精神にも拡大されているので、本稿で紹介していきたい。
なお、同線と連絡する西武鉄道および東武鉄道には精神障害者に対する割引がないため、通しで乗車する場合は、割引が適用される秩父鉄道線とは別に乗車券を購入する。

普通電車だけではなく、SLに乗車する場合でも乗車券部分のみ割引で半額になる。

※(免責事項)以下の情報は本稿執筆時点の概要であるため、実際に利用される際には、詳細について当該事業者に各自確認をお願いします(特に介助者の付き添い要否に関して)。

割引の詳細


【対象者】

精神・身体・知的障害者

(身体・知的第1種/精神1級)
障害者本人および介助者1名

(身体・知的第2種/精神2・3級)
障害者本人のみ

※ 居住地による制限は特にない(手帳を保持していれば割引を受けられる)
※ 直通する西武線・東武線の障害者割引は、身体・知的であっても限定的なので、留意されたい。

【対象区間・設備】

秩父鉄道線内全区間
(精神障害者については、接続する西武鉄道、東武鉄道の割引は適用されない)

※ 急行券、SL整理券は割引対象外

【運賃割引率】

50%(半額:障害・等級による区別なし)

※ 基本は普通乗車券のみの割引。一定の条件を満たせば、定期乗車券も半額。

乗車券についての詳細

【乗車券購入方法】

乗車前に駅窓口で手帳を提示して割引乗車券を購入する。
駅によっては券売機で小児運賃のきっぷを購入するよう言われることがあるが、案内としては配慮に欠け不親切である。

【乗車券様式】

窓口で乗車券を購入した場合、青地の硬券が発券される(小児専用券を代用)。
券売機で小児のきっぷを購入した場合は、ピンク地の軟券である。

SL整理券は割引がないので、一般のものと同じである。

その他の情報

【備考】

一日乗車券であるフリーきっぷが発売されているが、頻繁に乗り降りしない限りは都度割引の乗車券を購入したほうが割安になるかと思われる。

【情報出所(公式HP)】

割引制度のご案内 | ご利用案内
秩父鉄道をご利用の方には次の割引がございます。 ※団体乗車券についてはこちらをご覧ください>>乗車券の種類 ○割引対象者 【身体障がい者】身体障がい者手帳の交付を受けている第1種・第2種身体障がい者の方 【知的障がい者】療育手帳

運賃の障害者割引の提供有無は、運送約款の規定によらず、最終的には各事業者の判断となる。この割引制度は各事業者の好意と理解によって成り立っていることを理解された上で利用されたい。