サンリオピューロランドに障がい者として行ってみた!

東京都多摩市の多摩センター駅近にあるテーマパーク「サンリオピューロランド(Sanrio Puroland)」の招待券を持っていたので、お盆休みのうちの三連休中日に入場してみた。

同園では、障がいを持っている人向けに、合理的配慮を考慮した特別なサービスが提供されている。同社の理念である「心から話し合える仲間を持つこと」、みんなが仲良い仲間であることが園内の施設やサービスに現れていると思ったが、障がいを持った人にとっても配慮を明確に受けられることで快適に園内を楽しめるのが印象的だった。

園内は階段が多く、フロア移動の手段が限られているので、混雑時には車いすを利用する人や下肢障がいなどを持った人にとっては移動が厳しいと率直なところ思ったが、アトラクションの待ち時間がほぼなくなる配慮は、障がい特性上疲労しやすい精神障がい者には、特に混雑時にはとてもマッチしたものだと感じた。

本稿では、一障がい者視点でどのような配慮を受けられるのかを筆者の体験を基にして、簡単にまとめてみたい。

* 当該招待券については、障がい当事者だからもらったわけではなく、別の理由があることを留意されたい。

入園料金について

筆者は招待券を持っていたため、当日チケットを購入していないのだが、障がい者向けにも割引がある。
割引金額は当日通常料金から一律200円引き(当事者本人および介助者1名)と、経済的な配慮はほとんどないといえる。

「ハートパス」について

この「ハートパス」の存在が知られていないようで、園内混雑していた中で所持していた人がほとんどいなかった。当事者への情報発信の観点から本ブログでも紹介したい。

園内に入園してすぐ左手にあるインフォメーションカウンターに行き、障がい者手帳を提示すると、1組に1枚、無料でハートパスを発行してくれる。入園当日限り有効である。

同様なサービスとしては、有料で待ち時間を短縮できる「ピューロパス」というものもあるが、障がい配慮とは全く考え方が違うものである。

ハートパスで受けられる配慮の主眼は、アトラクションの待ち時間がほぼ無くなるという点であろうか。いくつかのアトラクションを利用したが、ライド系のアトラクションでは一般の列とは別に優先列があり、入口でスタッフにハートパスを見せると優先列に案内してくれる。
ハートパスを持っている人がほとんどいないためか、ほとんど待ち時間なしでアトラクションを利用することができた。(これは、優先席の考え方に近いと思う。一般の方には申し訳ない感じがするが、そこは一障がい者として堂々と利用させてもらってもよいかと思う。)

このアトラクション、当日は混雑していて一般の列では70分待ちだったが、ハートパスを所持していると写真中央の優先レーンを通ることができる(左端の列はピューロパス所持者の列)。

注意点としては、パレードには適用がなく、普通に待たないといけない点と、劇場型アトラクションの場合は、開演20分前までに入口に着いている必要がある点だ。(優先枠では自分で好きな席を選べないことに留意が必要で、実際に入場したときは最前列の左端の席に案内された。好きな席を希望する場合は、普通に並ぶ必要がある。)
また、劇場型のアトラクションでの配慮は、各シアターで1日1回限りである。

このサービスというか合理的配慮だが、精神障がいの当事者にはとてもマッチした配慮で、多くの当事者が疲れやすい障がい特性を持っているなかで、混雑していても快適に園内を楽しめる有り難いものである。

その他の施設における配慮

店舗やレストランでの配慮というのは特になく、一般の人に交じって普通に利用することになる。

車いす使用者や下肢障がいの当事者にとってはどんなものか

車いすを使用する当事者や下肢障がいの当事者にとって、園内の移動はかなり厳しいものがあると率直に思った。

園内での上下階の移動にはエレベーターを利用することになるが、知りうる限り園内のエレベーターが1基だけなので、混雑時には移動が負担になるかと思う。(エスカレーターは1F-3Fが1か所、入口の2F-3Fのが1か所(1F-2Fは階段移動)である。)

車いすを利用する場合、パレードで優先エリアへの案内があるようだが、アトラクションは全アトラクション利用できるわけではないし、階段を自力で上下できないとすべてを体験できないと感じた。

所感

数ある観光施設の中でも、サンリオピューロランドは障がい者への配慮が手厚い場所だと思った。もちろん、障害種別による差が大きいのであるが、自力歩行できる当事者にとっては快適に利用しやすいのではないか。
特に、疲れやすい特性がある当事者(主に精神障がい者)には、提供されている配慮がよくマッチしていて、楽しい思い出を作れるかと思う。

何より、だれでも仲良くという理念、多様性を大事にするような考え方が素晴らしいなと思った。

(出所)
https://www.puroland.jp/barrierfree/